作品情報
☆☆☆第76回カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞
☆☆☆第96回アカデミー賞最優秀脚本賞受賞
☆☆第81回ゴールデングローブ賞 4部門ノミネート
2023年/フランス製作/2時間32分/フランス語
監督・脚本:ジュスティーヌ・トリエ(「ヴィクトリア」「愛欲のセラピー」)
共同脚本:アルチュール・アラリ
出演:ザンドラ・ヒュラー(「ありがとう、トニ・エルドマン」)、スワン・アルロー(「グレース・オブ・ゴッド告発の時」)、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ(「冬時間のパリ」)、サミュエル・タイス、メッシ(7歳のボーダーコリー犬)ほか
ストーリー
フランスの人里離れた雪山の瀟洒な山荘。ドイツ人のベストセラー作家サンドラは、夫のサミュエルと11歳の息子ダニエル、7歳のボーダーコリー犬スヌープと暮らしていた。その日、サンドラは女子大生の取材を受けるが、屋根裏部屋にいた夫が突然、大音量で音楽をかけ始めたため、やむなく取材を中断し帰ってもらう。そして事件が起きた。スヌープの散歩を終えたダニエルが、家の前で父親が倒れているのを発見したのだ。交通事故により視覚に障碍のあるダニエルは、おぼろげに見える動かぬ父の姿に驚き悲鳴をあげる。サンドラが駆けつけると夫はすでに死んでいた。検死によると致命傷は頭部の殴打。事故か他殺か自殺か。他殺ならば容疑者はサンドラしかいない。サンドラは早速、友人の弁護士ヴァンサンを呼び、すべては自分が昼寝中に起きたことだと説明する。ヴァンサンは「サミュエルは窓から落下して物置に頭をぶつけた」と申し立て自殺説を主張しようと決めるが、検察側はサンドラを起訴。夫の死の前日に、夫婦は激しく言い争い、その一部始終を夫がUSBに収めていたことが発覚したのだ。
法廷で事件の真相が明るみになるなか、夫婦の秘密や嘘も暴かれ、すでに一度証言したダニエルが二度目の証言をすることになる。
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